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苦労しても、その跡の見えない人の床しさ

佛説無量寿経

「身、自らこれを当(う)くるに 有(たれ)も代わる者なし。」(聖典60)
とあります。この私以外に私はいない、この私の人生以外の人生を私は送ることはできません、とされています。

よく諸外国から称賛されますが、被災者の人達の表情が、こちらの想像を超える苦労をされているにも関らず穏やかなのは、災害の多い我が国で暮らしている意識の中に「無常」 の感覚が息づいているからではないか。
自然は無常であるー生活の中から自然に生まれてきたのではないかと思います。
平和にしても、現在の繁栄にしても当然のこととして現状にしがみつくのが私の姿と逆に知らされます。

過日、生まれて初めて財布を失くしました。現金や免許証等の貴重品も同時に失うことになりました。
自身の不注意を嘆き、穏やかな心境にはなれませんでした。
不注意を犯すのは他の誰でもない、私以外にない私であると改めて知らされました。

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