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仏の願いを聞けば 空しさを超えられる
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」(平家物語)

仏の教えとは何かと問われれば諸行無常、諸法無我と答えることがありましょう。無常とは親鸞聖人が著された教行信証の「行の巻」に引用されています「楽邦文類」の

「願わくは深く無常を念じて、いたずらに後悔をのこすことなかれ」(聖典P.184)
とあり、そして深く無常を念じるということが
「この時悟らずは、仏もし衆生をいかがしたまわん」(聖典 同)
この時は「今」ととらえられると思います。

先日、誘われて神社の初詣に出掛けました。帰りの境内の途上で、「開運の小槌」を買いました。小槌の中には
@恵比寿様(商売繁盛)A大黒様(家内安全)Bサイコロ(災難を切り勝負に勝つ)等、縁起の良いとされるものや語呂合わせしたものが小さくなって入っていました。大きさは数センチしかないのですが、多種類入っているので大きさの割には重さがあるのです。そしてその重さが何となく安心を与えるから不思議です。

頼りにならないものはきっぱりと頼りにしない、真に依る智慧が大切であり、目先のものに頼っては空しく過ごすだけであると思いながらも、目の前の重しに頼りたがる私がいます。

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