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願成寺ミニコンサート

昭和区にある願成寺で開催されたミニコンサートについて報告します。

演奏 例年、願成寺では、5月8日に春季永代経法要が執り行われています。昨年までは、午前午後とも、勤行があり、その後、法話を聴聞していました。今年は、お昼からの法話の時間に、ミニコンサートが催されました。

コンサートを開催したのは、キーボードとヴァイオリンを演奏する『デュオ・アビー』というグループです。お二人とも、視覚に障害を持っています。普段は、『アビー』という障がい者の施設を利用されている方たちですが、機会があれば様々な場所で、演奏会を開催しているとのことです。お二人とも、幼少期の頃に病気の影響で、目が不自由になったとのことでしたが、障がいがありながらも、小さいころからご家族の支援などによって、音楽や楽器に親しまれていたとのことでした。今回は、住職の依頼によってイベントが開かれました。

会のようす 30分ほどの演奏会でしたが、定番のクラシック音楽からテレビ番組のテーマ曲や映画エンディング曲など耳慣れた音楽が奏でられ、永代経に参詣されたご門徒の方々も、「普段なかなか生で音楽を聴く機会がないので、とても良かった。」「失礼ながら視覚に障がいがあるのに、全くそんなことを感じさせない演奏に感心した。」「久しぶりにきれいな音楽を聴いて、心が洗われました。」などなど参加者の感想は上々でした。

住職さんは、以前に、障がい者を支援する仕事に就いていた経験があり、現在でそのネットワークを生かして、お寺の掃除に定期的に障がい者の施設の利用者の手伝いをお願いして一緒に掃除に取り組んでいます。また、境内地の古民家を利用して、障がい者の働く場としてのカフェの運営に場の提供もされています。

お寺の新たなあり方の一つとして、地域で働く障がい者の方々にとって、お寺が役に立つ場になることを願って取り組んでいるとのことでした。